2004年度地震工学 講義テキストダウンロードサイト

2004年度の講義で使用したテキストダウンロードサイトです。
テキストのダウンロードは終了しました。

ダウンロードしたテキストは講義で使用するので、各人印刷し持参すること。
講義用テキストは1週間でアップを中止するので、注意のこと。


●配付資料一覧
基本テキスト
太田外氣晴・他:建築基礎 耐震・振動・制御 の一部を使用します。
PDF (1.72Mb)


■第1回 導入
今年度の講義シラバスと参考文献・参考webを紹介します。
建築は人に安らぎ・寛ぎ・安寧を与えてくれますが、設計を間違えると人に牙をむいてきます。
過ちを犯さないために、建築の暗黒面を知り、その恐ろしさを理解しましょう。


■第2回 災害の性格
寺田寅彦の言。災害は忘れ頃にやってくる。
災害の一つの側面を言い当てたものですが、優れた警句ともなっています。
もちろん、災害はこれだけで言い切れるものではありません。諸々の特徴があります。
まずは、災害をざっくりと眺め、災害の本質をつかみましょう。そして、対策へのポリシーを発見しましょう。
PDF (376Kb)


■第3回 地震の基礎
質問は講義中に受け付けますが、すぐには質問できない学生事情も分からないではありません。
質問・意見はメールでも受け付けますので、遠慮なくしてください。
トップページに私のメールアドレスが掲載されていますので、そちら宛へ。

さて今回は、地震はどうして起きるのか、がテーマです。
大学生が今更地震の原因もないでしょうが、それを防災にどう利用していくか、これが副題です。
PDF(274Kb)
震度に関する以下のファイルも使用します。
PDF(101Kb)

●地震工学演習が開始されます。受講生は、14:45までに各部屋に集合のこと。
・Aグループ D103室:学生番号AR03001~AR03016
・Bグループ D31室:学生番号AR03017~AR03033
・Cグループ A3-51室:学生番号AR03034~AR03049+AR01050
●札幌市民防災センター体験見学レポートの締め切りは5月10日です。忘れないように。
●地震工学の講義は通常通り、13:00から開始です。


■第4回 震度について
地震動入力規模の尺度として震度を扱います。震度の使いやすさと利便性、その科学性を学んでください。
テキストは第3回配付資料を用います。


■第5回 確率論的地震動予測
中学生レベルを卒業し、これからようやく大学生レベルへ踏み込みます。
地震動入力を確率的に扱うとはどういうことでしょうか。
なぜ確率的な議論が成立するのか、防災への数理展開を楽しみながら、防災の本質を学ぶことを目標とします。
PDF(184Kb)


■第6回 確定論的地震動予測
他の構造関係の講義(構造力学、各種構造、構造解析等)との関係を思い出しながら受講してください。
地震動入力がどのように耐震設計で扱われているのか、その仕組みを理解することが大切です。
今回は、別名、シナリオ地震による地震動評価ともいわれているものです。
確率論との違い(あまりにも違う)がマニアック的で面白いと思いませんか。
PDF(401Kb)


■第7回 地盤の増幅特性とサイスミック・ゾーニング
いよいよ地盤の問題に入る。Hazard評価の山場である。頑張ってついてきてもらいたい。
一回の講義ごとに話はまとまっているので、前回までの講義の流れを把握していれば、フォローできると思っているが、どうだろうか。
講義中に出てくる数理展開は、微積分が中心である。高等学校の数学で十分に理解できるはずである。
PDF(345Kb)
PDF(844Kb)


■第8回 被害関数(バルナラビリティ関数)について
先回までの話はいわゆる地震学・地震工学の分野でいう「地震動(ハザード)」の話であった。
大手ゼネコン(鹿島や清水クラス)の技術研究所の主要テーマの一つで、地震動屋さん(北大の建築出身者も多い)と呼ばれている人たちが扱っている話である。
今回からは、地震動屋さんから与えられた情報(ハザード情報)を如何に防災に利用していくか、そのための基本を学ぶ。
まずは、被害関数の概念を理解すること。そして、その発展としての損傷度関数にも触れる。
ここらあたりで、今までのCheck & Reviewをしておきたいと思っている。
PDF(458Kb)
PDF(338Kb)


■第9回 札幌市のリスク評価
先回、今までの講義内容に関する簡単なチェックを兼ねて、学生からの要望を書いてもらった。
試験をやるなら抜き打ちとは卑怯な、というイチャモンがあった。
抜き打ちではない。予告しておいた。このページくらいちゃんと読んでくれよ(泣)。

もっとノンビリやってもらいたいという注文もあった。かなりスピードダウンをして話しているつもりであったのだが。
某国立大学の先生のマシンガントークは、こんなものではない。
言いたいことがたくさんあると、どうしても早口に、そして先へ先へと話が進んでしまう。
しかし、いくらたくさんしゃべっても、理解が追いついてこなくては、何も話さないのと同じである。
今回は、レビューも兼ねているので、ゆっくりとお話ししよう(・・・と心では思っているのだが・・・)。

具体的な話が聞きたいというのがあった。今回は、その具体的な話である。
今までの基礎的な知識の積み重ねでやっと、具体的な話ができるのである。
PDF(343Kb)
PDF(443Kb)


■第10回 阪神淡路大震災後の動き
やはりこの地震の話を避けては通れない。わが国の防災体制に【喝!!】が入ったのであるから。


■第11回 人的被害問題
人的被害問題は阪神淡路大震災が突きつけた大きな課題である。合わせてこの話をしてしまう。
PDF(14.3Kb)


■第12回 災害史と防災対策
単体の問題(建築防災)から集団の問題(都市防災)へ移ります。
建築基準の改正は災害の発生がきっかけとなっている場合が多いのですが、都市防災はどうでしょう。
もちろん、災害は都市防災にとっても大きな誘因として働いています。しかし、社会の文化的・政治的側面も見逃せません。
関連の年表を配布します。講義では相互関係を把握するように。
PDF(15.4Kb)
PDF(12.8Kb)


■第13回 地震防災論
講義の最終回です。今までの復習を含みます。
わが国の地震防災を見つめてみると、「論」そして「技」はあるのに、「実」が進んでいるとは言い難い。
「防災の実」を拒んでいる抵抗勢力は何なのか。最近のトピックに触れながら語ります。
PDF(18.5Kb)

7月26日(月)は地震工学演習の発表日とします。
時間:13:00~
場所:D31室

※ 講義は7月12日までとする。演習は、7月26日まで。


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